遺言書を作成するなら何から始める?専門家の選び方・費用・期間・保管方法【2026年版】

備えの基礎知識

「遺言書を作った方がいいのは分かるけど、どこから始めたらいい?」

遺言書は、「相続で揉めないため」だけの書類ではありません。自分の意思を、自分の言葉で残しておくという、とても前向きな行為です。誰に何を託したいか、なぜそう決めたのか——それを自分で決めて、自分で書いておく。遺言書を作ることは、最後まで自分の人生の主役でいるための手段でもあります。

とはいえ、いざ作成となると、司法書士?弁護士?自分で書く?公証人?と、選択肢が多くて迷ってしまうのも事実です。2026年現在の最新情報をまとめました。


まず選ぶべきこと:自筆証書遺言 vs 公正証書遺言

遺言書には大きく2つの方式があります。

自筆証書遺言

特徴: 自分で手書きする遺言書

項目 内容
費用 0~3,000円程度(用紙代のみ)
作成期間 1週間程度(自分で書く場合)
メリット 費用が安い、プライベートを守れる
デメリット 無効になるリスク、紛失・改ざんの危険、死後に検認が必要
保管方法 自宅、または法務局に預ける

公正証書遺言

特徴: 公証人に作成してもらう遺言書

項目 内容
費用 司法書士代:8~25万円 + 公証人手数料
作成期間 1.5~2か月(書類準備から完成まで)
メリット 無効になるリスク低い、検認不要、法的確実性が高い
デメリット 費用がかかる、時間がかかる
保管方法 公証役場が原本を保管

作成期間の詳細

公正証書遺言の場合

1. 書類準備:1~2週間

  • 戸籍謄本、銀行口座情報、不動産登記簿など必要書類の収集

2. 司法書士・弁護士との打ち合わせ:1~2週間

  • 遺言内容の確認・修正
  • 公証人との事前調整

3. 公証役場での作成:30~45分

  • 公証人との本格的な打ち合わせと署名

合計:1.5~2か月


司法書士 vs 弁護士:どう選ぶ?

司法書士に依頼する場合

費用: 8~25万円

向いている人:

  • 家族の意見がまとまっている
  • 遺言内容がシンプル
  • 費用を抑えたい

弁護士に依頼する場合

費用: 20~300万円

向いている人:

  • 遺言の分け方で、家族の意見が割れそうだと感じている
  • 遺言内容が複雑
  • 遺留分など踏み込んだ法的判断が必要

費用の差は「財産額」ではなく「複雑さ」

遺言書作成の費用(8~25万円)の差は、財産の多少ではなく、以下で決まります。

  • 遺言の種類:公正証書の方が高い
  • 相続人の複雑さ:前妻の子がいる、など複雑な場合
  • 公証人との打ち合わせ範囲:細かく相談するほど高い
  • 必要書類の代行取得:代わりに取ってもらうと追加費用

つまり、財産が多くてもシンプルなら安く、財産が少なくても複雑なら高くなるということもあります。


保管方法の選択

自宅保管

費用: 0円 リスク: 高(紛失、改ざん、無効になる可能性)

推奨されません。

法務局での保管(自筆証書遺言のみ)

費用: 3,900円 メリット: 安全、検認不要、50年保管 デメリット: 自筆のみ対応、本人が法務局に行く必要がある

公正証書遺言(公証役場での保管)

費用: 作成時の手数料に含まれる メリット: 最も安全、永久保管、相続時の手続きが簡潔 推奨度: ★★★★★


死後:遺言書が開示される流れ

公正証書遺言の場合(最も簡潔)

1. 相続人が公証役場に連絡 2. 謄本を取得 3. 検認不要でそのまま相続手続きを開始

自筆証書遺言を法務局に預けていた場合

1. 相続人が法務局で謄本を取得 2. 検認不要で相続手続きを開始

自筆証書遺言を自宅に置いていた場合(複雑)

1. 相続人が発見 2. 勝手に開封してはいけない(過料) 3. 家庭裁判所に検認申立て → 数週間~1か月 4. 検認期日に法廷で遺言書を開封 5. 検認済証明書を取得してから相続手続きを開始


さいしょの一歩のおすすめ

「今、生きているうち」にやること:

1. 司法書士に相談 → 遺言書を作りたいと連絡 2. 公正証書遺言を選択 → 相続人が困らない 3. 公証役場に原本を保管 → 安心で確実

期間: 1.5~2か月 費用: 約9~26万円


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*2026年7月現在の情報をもとに作成しました。*

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