一人暮らしのもしものとき、何が起きる?

備えの基礎知識

一人暮らしをしていると、ふと考えることがあります。

「もし自分が倒れたら、誰が気づいてくれるんだろう」
「孤独死のニュースを見たけど、その後ってどうなるの…?」

こわい話に聞こえるかもしれません。でも、知らないままでいることの方が、もっと不安ではないでしょうか。

今日は、一人暮らしで「もしも」が起きたとき、誰にでも共通して起きることを整理します。賃貸にお住まいの方も、持ち家の方も、まずここを読んでください。


まず「発見」から始まる

一人暮らしの場合、最初の「発見」は多くの場合、次のような方からです。

  • 安否を心配した家族・友人が訪ねてきた
  • 郵便物や新聞がたまっているのをポストで気づいた
  • 管理会社や大家さんが水道・電気の様子から気になった
  • 民生委員や見守りサービスが定期訪問した
  • ご近所の方が様子の変化に気づいた

発見が早ければ早いほど、その後の対応がシンプルになります。

逆に、発見が遅れると関係者への負担が大きくなります。これは事実なので、日頃の「早期発見の備え」が大切です(後述します)。


警察が来る、という話

「病死なのに警察?」と驚かれる方も多いのですが、これは法律上の手続きです。

自宅で一人で亡くなった場合、たとえ病気が原因であっても、医師が臨終に立ち合っていないと「変死」として扱われます。警察に連絡が入り、警察官と警察医が現場を確認する「検視」が行われます。

遺族や家主が疑われているわけではありません。「死因を公式に確認するための手順」です。

検視の流れ

  1. 警察官・警察医が現場を確認する
  2. 病気が原因と判断されれば「死体検案書」が発行される
  3. 他殺・事故・自殺の可能性がある場合は「司法解剖」になることもある
  4. 解剖になると、葬儀はその後(数日〜1週間)になる

病死と判断されればスムーズに進みます。かかりつけ医がいる場合は、警察医が診療記録を参考にすることもあります。


特殊清掃、というもの

発見が遅れた場合、通常の清掃では対処できない状態になることがあります。「特殊清掃」と呼ばれる専門業者による作業が必要になるケースです。

費用の目安:10〜50万円程度(汚染の程度・部屋の広さによって異なります)

この費用は、相続財産から支出するか、相続人が負担することになります。

発見が早ければ特殊清掃が不要なことも多いので、「早く見つけてもらえる仕組み」があるだけで状況は大きく変わります。


発見を早くするために、今できること

人とのつながりをつくっておく

  • 定期的に連絡を取り合う人をつくる(家族でなくても)
  • 民生委員・地域包括支援センターに顔を知ってもらう
  • ご近所と挨拶できる関係をつくっておく

仕組みを使う

  • 自治体の「見守り訪問サービス」に登録する
  • 民間の見守りサービスを活用する(郵便局・警備会社・センサー型など)

見守りサービスの種類と費用については → 見守りサービスってなに?

緊急時の情報を残しておく

  • 玄関や冷蔵庫に「緊急連絡先カード」を貼る
  • かかりつけ医・持病・服薬情報を手の届く場所に置く

「どんな住まいか」で、その後の流れが変わる

ここまでは賃貸・持ち家に関わらず共通のことです。

でも、発見の後に何が起きるかは、住まいの種類によって大きく違います。

  • 賃貸住宅にお住まいの方は → 管理会社・大家さんとの関係、部屋の明け渡し、孤独死保険の話が出てきます。
  • 持ち家にお住まいの方は → 不動産の相続・売却・空き家問題が関わってきます。

それぞれ別の記事でくわしく説明しています。あわせて読んでみてください。


合わせて読みたい:
賃貸にお住まいの方へ ─ もしものとき、部屋はどうなる?
持ち家にお住まいの方へ ─ もしものとき、家はどうなる?
見守りサービスってなに?
「死後事務」って、なに?


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