子どもが巣立って、ふと気づいたら家が広くなっていた。
使っていない食器が食器棚いっぱいに並んでいる。何年も着ていない衣類がクローゼットを占領している。着付けが億劫になった着物が、タンスの奥で眠っている。
「いつか整理しよう」と思いながら、気づけば何年も経っている。
残された人は、どう思うか
遺品整理業者への依頼費用は、1LDKで10〜30万円、3LDK以上になると50万円を超えることも珍しくありません。「物が少なかった」と言われる方の遺品整理は、驚くほどスムーズに終わります。
「断捨離」じゃなくていい
捨てる・売る・誰かに贈る・デジタルに残す・保管し続ける。選択肢はたくさんあります。「捨てる」だけが整理ではありません。
使えるサービス
リサイクルショップ・買取出張サービス
自宅まで来てもらえるので運ぶ手間がありませんが、業者選びには十分な注意が必要です。
「値段がつかなくても引き取る」とうたっている業者もありますが、作業後に高額な処理費用を請求されたというトラブルも報告されています。
⚠️ 訪問買取のトラブルは、国民生活センターへの相談件数が年間数千件規模に上ります。
特に多いのが「着物の買取に来たはずが、貴金属も強引に買い取られた」「査定額が不当に低かった」「断れない雰囲気にされてサインしてしまった」というケースです。一人暮らしの高齢者が狙われやすい傾向があります。業者を呼ぶ前に確認すること:
– 会社名・住所・電話番号がホームページに明記されているか
– 古物商許可番号が記載されているか(ない業者は避けてください)
– 過去のトラブルは国民生活センターで「訪問購入」と検索すると実例が確認できます不安な場合は、家に来てもらわずに済む方法を選ぶほうが安全です。
自治体の粗大ゴミ・リサイクルセンターを使う
家具・家電などの大型品は、自治体の粗大ゴミ回収が最も安全な選択肢のひとつです。多くの自治体ではまだ使えるものをリサイクルセンターで再利用に回す仕組みがあります。業者を家に呼ぶ必要がなく、手続きも電話1本で済みます。
NPO・ボランティア団体に寄付する
「売れなくてもいい、誰かに使ってもらえれば」という気持ちがあれば、NPOへの寄付という選択肢があります。家に人を呼ばずに手放せるので、一人暮らしの方にも安心です。
「〇〇(品名)+ 寄付 + NPO」で検索すると受け付けている団体が見つかります。
参考になる団体(一例):
– セカンドライフ(NPO法人グットライフ) ── 着物・衣類・日用品など幅広く受付。ゆうパックで郵送
– WE21ジャパン ── 衣類・着物を受付。収益を途上国支援に活用
信頼できる団体かどうかは、内閣府のNPO法人ポータルサイト(https://www.npo-homepage.go.jp/)で法人名を検索すると確認できます。
まず一歩
「今日はここだけ」と決めて、始めてみてください。引き出し一段。クローゼットの右半分。食器棚の上段。終わったときの、あの軽さ。きっと覚えているはずです。
合わせて読みたい:
– 亡くなったあとの手続き、誰が・いつ・何をするの?
– 死後事務委任契約とは?
– デジタル遺品ってなに?


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