死後のことは、誰かがしなければなりません。──「自分の最期を整えるガイド」をつくった理由

あなたが亡くなった後、誰かが動かなければならない場面があります。

死亡届を役所に出すこと。葬儀社に連絡すること。銀行口座を解約すること。借りていた部屋を片付けること。

これらは全て、あなた自身にはもうできないことです。必ず「誰か別の人」が、代わりにやることになります。

そのことを、今日まで考えたことはあったでしょうか。


「家族がいるから大丈夫」は、実は大丈夫じゃないかもしれない

家族がいる方でも、少し立ち止まって考えてみてください。

その家族は、どこの葬儀社に電話すればいいか知っていますか?
お墓はどこか、あるいはどんな埋葬を希望しているか、伝えたことがありますか?
通帳がどこにあるか、保険に入っているかどうか、把握していますか?

「なんとなくやってくれるだろう」と思っている間に、家族は深い悲しみの中で、知らないことだらけのまま、次々と決断を迫られることになります。

葬儀社への連絡は、亡くなった当日のうちに必要です。死亡届は7日以内。銀行口座は死亡と同時に凍結されます。そして「どんな葬儀にするか」という選択に、答えを出せる人がいないまま時間だけが過ぎていく。

伝えていなかったばかりに、残された人が途方に暮れてしまう。それは、誰も望まない結果のはずです。


ひとり暮らしなら、もう一段、準備が必要です

ひとりで暮らしている場合は、もう少し事情が複雑になります。

「誰に頼むか」を、自分で決めておかなければなりません。

家族や親族に頼める方はいい。でも、身寄りがない方、家族が高齢・遠方の方、家族に負担をかけたくない方は——頼む先を、意識的に用意しておく必要があります。

もし何も決めずに亡くなってしまった場合、最終的には自治体が動くことになります。遺体の引き取り手がいなければ、公費で火葬され、遺骨は無縁墓地へ。財産は相続人が見つからなければ、国庫に帰属します。

それが「悪い」とは言いません。でも、「そうなってほしくない」という気持ちがあるなら、その思いを叶えるための準備は、生きているうちにしか、できません。


「あ、こんなこと決めなきゃいけないのか」──それが、スタートです

今回、&onでは「自分の最期を整えるガイド」を作りました。

このガイドは、ひとつの問いから始まっています。

「あなたが亡くなった後のことを、誰に頼みますか?」

死亡届の提出、葬儀の手配、銀行の解約、部屋の片付け……。死後に必要な手続きを16項目リストアップし、それぞれに「頼む人を書く欄」を設けました。

この欄を埋めようとしたとき、「あれ、これは誰に頼む?」「これは決めていなかった」という気づきが、きっとあちこちに出てきます。

それが、このガイドの本当の役割です。

「何を決めなきゃいけないのか」が分かれば、不安は動かせる具体に変わります。空欄のままにしておくことが、実は一番こわい。


頼める人がいない項目があっても、大丈夫です

ガイドには、「頼める人がいない場合の選択肢」も整理しています。

死後事務委任契約(弁護士・司法書士・NPOなどに生前から依頼する契約)、任意後見制度、社会福祉協議会のサポート、行政への相談——いくつかの方法があって、費用も内容も、それぞれ違います。

「今すぐ全部やらなくていい」というのが、このガイドのスタンスです。まず、自分にとって「空白のまま」になっている項目がどこかを知ること。そこから一歩ずつ、動けばいい。


準備は、大切な人への配慮です

「死後のことを考えるのは、縁起でもない」と感じる方もいるかもしれません。

でもわたしには、少し違って見えます。

生前に整えておくことは、残された人への配慮です。「どうかこんなに困らせてしまわないように」という、静かな愛情です。

葬儀社を決めておくこと、エンディングノートに希望を書いておくこと、頼む人に「これをお願いしたい」と一言伝えておくこと。どれも、大げさなことではありません。

準備した人が残した安心は、そのまま遺された人の安心になります。


&onは、その「整理」に寄り添います

&onがしていることのひとつは、まさにこの「自分の最期を整える」作業を、一緒に進めることです。

何から始めればいいか分からなくても、大丈夫です。最初は、「今ちょっと気になっていること」を話してくれるだけでいい。話しながら言葉にしていくと、漠然としていた不安が、だんだん「これは、こうしておけばいいんだ」という具体に変わっていきます。

答えを出すのは、あなたです。わたしたちは、その過程を一緒に歩みます。

「自分の最期を整えるガイド」は、&onの無料資料として配布しています。ご希望の方はお気軽にご連絡ください。


次回は、「エンディングノートって、何を書けばいいの?」という話を書きます。「難しそう」と感じている方も、読んでみると少し気が楽になるかもしれません。

またお会いしましょう。


&on(アンドオン)
安心してるから、人生を楽しめる。
人生の続きを、自分らしく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました